「勝ち組」って?
ウィキペディアで「勝ち組」と検索すると、私たちのイメージと少し違った内容が出てきます。それは何かと言うと、〝日本の降伏後も、日本の敗北を信ぜず、「日本は戦争に勝った」と信じていた在外日本人のグループのこと’’だそうです。現在の使われ方とずいぶん違いますね。では現在の「勝ち組」ってどの様な事でしょうか。
有名難関大学を卒業後大企業や外資系金融に就職し港区に住む事?もしくはその奥様の地位を手に入れる事?起業経営をしてバリバリ働き、いつまでも美しい女社長になる事でしょうか。もちろんどれも素晴らしいですよね。日本では「既に成功している人やそのルートに乗っている人」が「勝ち組」とされているように考えられます。
今回はアメリカ人のマインドセットを取り入れて「誰でも勝ち組」になれる考え方を身に付けたいと思います。
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失敗した人は勝ち組という考え方
アメリカ社会では「失敗経験がある事が高く評価される」という驚きの考え方があります。人生に大切なのは成長で全ては成長するために起きると考えられているのです。
自分で考え何かに挑戦する-->何かの詰めが甘くて失敗に終わる-->その詰めの甘かった所を反省、改善する-->挑戦する前より成長している
という事ですね。社会全体がこの考えを持っているから子供の頃からそう育ちます。どの社会でも失敗する事は成功する為に絶対に通る道だと思います。絶対に失敗しない様にするならまさに「何もしない」しかないでしょう。
挑戦したいと思う心を縛る「鎖」
日本での「勝ち組とは」論争に戻ると少しインターネットで検索するだけで先程例に出した件から、ヘンリー王子と結婚したメーガン妃の話まで多岐に渡ります。
私自身はこのアメリカの考え方を知ってからというもの失敗する事に対しての考えが変わりました。
何かに挑戦しようとした時、失敗するのが怖くて一歩踏み出せないまま時間だけが過ぎていく事がありませんか?
それは、「失敗」そのものが怖いのでしょうかそれとも「失敗した後の自分」が怖いのでしょうか。
失敗したこんな自分を想像した
・相談した人に「ほれ見たことか」と言われるだろう
・前の会社の同僚や友人に白い目で見られるのではないか
・時間や名誉、お金、最悪全て失うのではないか(後戻りできない)
・ずっと「失敗した人」というレッテルを貼られるだろう
皆さんはどうでしょうか。同じ様に考えて挑戦に躊躇した事はありますか?
その時最後に思ったのは「もし後悔する結果があったとして、挑戦しなかった事を悔やむ後悔よりも挑戦する事を選んだ(やっちまった)と思う後悔の方がいい!」と腹を括ったからでした。ここにたどり着くまでに約1年ほど時間がかかりました。
失敗をネガティブに考えるのは日本の1つの文化の様に感じます。私もまさにその渦の中で「失敗したくない」という気持ちに囚われてしまっていました。
転職の件は1つの例ですが、同じ様に考えて行動が遅れてしまった事なんて数え切れないくらいあります。まさに私の挑戦しようとする心を縛る鎖の様な考えでした。
結果だけが全てではない
前段でアメリカ社会では「失敗経験がある事が高く評価される」という考え方があり、人生に大切なのは成長で全ては成長するために起きると考えられているという事をご紹介しました。
アメリカの様に「失敗するから成功できる」「失敗する事は1つの貴重な経験である」「頑張って挑戦した人だけが得られる尊いもの」という考えがある社会で、もし日本的「勝ち組・負け組」という考え方があるとしたら「失敗経験のある人が勝ち組」となるのです。結果を出す為に何をしたかが大切なのです。
失敗する事を成長する糧と捉えられる様になった日
転職したばかりの頃、慣れない仕事の進め方や教育係の方と上手くコミュケーションが取れずに毎日毎日失敗して涙が堪えられない時がありました。
まさに考えていた通り「転職なんてしなきゃよかった」って心から思い、ただただ辛い毎日でした。日本では「失敗する人間=(これからも)できない」と思われがちですし、そう思われているって思っていました。
でも、同僚のアメリカ人が「失敗してそこから何を学びどう成長するかが大事なんだ。」「何が原因で失敗につながったかを考えてそこをクリアするんだ!」と諦めずに挑戦し続ける私を「できないやつ」扱いする事もなく、失敗からのマインドセットをコーチしてくれました。今も共に働く彼らには本当に感謝しています。
ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの文学者バーナンド・ショーの言葉にこの様なものがあります。
A life spent making mistakes is not only more honorable, but more useful than a life spent doing nothing
辛くて失敗ばかりの転職初期の経験があったからこそ、彼らがぶつかる壁を考えて必要な知識、技術を適切に教える事の大切さや、彼らの気持ちが前を向く教育を考えると無意味に厳しくすることは無いのではと考えました。今は同じ教育も昔とは違う手法で行えています。全ての失敗は自分の成長に繋がるのだと本当に思います。
「あの時チャレンジしたからこそ、今の私がいる」失敗はチャレンジして頑張った証です。何もしなかった人に訪れる事はない。だから、「失敗した自分」を責めないでそこから学び「また1つ成長した」とマインドセットし直して進みましょう。私も今でも失敗するともちろん自分が嫌になったりするのですが・・・何もしなかった人には決して訪れる事のない大切な経験なんだ!と思って頑張っています。
Emma
どうしても自然の中で気持ちの切り替えがしたくなったらここがオススメ