円覚寺国宝舎利殿とは
舎利殿は鎌倉で唯一の国宝建造物です!元々は西御門にあった尼五山一位の太平寺の仏殿でした。建立は室町時代の初期と考えられています。通常は一般公開されませんが、毎年11月初旬の数日間のみ拝観できます。2020年は11月1〜3日に特別拝観可能でした。今回はこの特別拝観に参加しましたのでそのレビュー記事を掲載します。
北鎌倉円覚寺と国宝舎利殿
円覚寺には二つの国宝があります。ひとつは洪鐘、もうひとつが今回特別拝観があった舎利殿です。
こちらが洪鐘
大洪は本当に厳しい階段の上にあるのですが、基本的に随時公開されています。
カフェが併設さているので、頑張って階段を上がって弁天堂でお参りをして、洪鐘を見学した後は洪鐘弁天堂茶屋でお茶を楽しめるのです。しかし今年はコロナの為にしばらくお休みしていました。現在は午前9:00~閉門1時間前まで営業している様です。(夏季休業・冬季休業、休業期間はお知らせでご案内があります。)こちらのホームページでご確認ください。
円覚寺は国宝以外にも見所が多い素晴らしいお寺です。
以前円覚寺について記事を書かせて頂きましたので、円覚寺の概要や詳しい事はこちらをご覧ください。
さて、今回のトピックスは国宝舎利殿の特別参拝についてです!なんども円覚寺に訪れているのですが、舎利殿を拝観するのは初めてで本当にワクワクしました。
国宝舎利殿の特別拝観について
私が今回参加したのは円覚寺の年間行事の中にある「宝物風入」という行事です。
本来こちらの行事は、円覚寺の収蔵している文化財を虫干しを兼ねて展示するものです。代表的な展示品は「重文 北条時宗書状」、「重文 仏涅槃図」等です。その総数は数百点に及ぶそうです。
この期間に合わせて「国宝舎利殿特別公開」が実施されます。普段は立ち入りの許されない「正続院」の門の内に入り「国宝舎利殿」の正面近くまでお参りする事が出来てしまうのです。
※今年はコロナの為、方丈で行われる宝物風入については残念ながら非公開となりました・・・。
特別拝観の日はこの様に看板が出ています。
拝観料金 についてですが、通常の大人300円(高校生以上)/小人100円(小中学生)の他に大人200円(高校生以上)/小人 100円(小中学生)が別途かかります。
この様にテントを建てて別途受けていますので、舎利殿の前でお納めください。
遂にきました!なかなか拝観する事が出来ない国宝の舎利殿との対面です。
テントで受け付けをして、中に進みます。
この奥に舎利殿があります。ついにここまできました!
ついにご対面、こちらが鎌倉で唯一の国宝建造物舎利殿です。静けさがオーラになり感じられる様です。
以前熱海の来宮神社でも感じたのですが、いつまででもいる事ができる様な空気が流れています。
この建物は多くの歴史を見てきたのでしょうね。元々は西御門にあった尼五山一位の太平寺の仏殿だった建造物です。こうしてここで私たちが拝観できるのも奇跡的な事なのだと思います。
お坊さんが静かに拝観する私たちを見守っていました。こうやって、多くの方々が大切に守ってきた建物なのだと感じました。
細かく細工がされていて、ひとつひとつ圧巻です
舎利殿の裏側には歴代のご僧侶のお墓があるのが確認できました(失礼ながらこちらのご僧侶に建物裏の石碑について質問させて頂きました。ありがとうございました。)
来年も11月初旬に宝物風入の行事が行われます。その時は方丈での宝物見学もできる事を願っています。
Emma