涼しくて気持ちの良い季節になってきましたね!明日の天気はどうでしょう?突然ですが、気象予報をする為の要素に気圧は欠かせませんよね。17世紀気圧に関する非常に大切な実験がこの塔で行われました。この塔の名前は「サン・ジャック塔」パリ右岸のリヴォリ通りとセバストポール大通りの交差点にあるサン・ジャック塔公園の中にあります。この記事を読むと、パリ観光中に突然見えてくる謎の塔と、とある天才について理解できちゃいます!
天気の天才パスカルが実験をした塔
天気予報でよく気圧の説明をする際に「ヘクトパスカル」という言葉を聞きますよね。これは人の名前なのです。彼の名前はブレーズ・パスカル。1623年フランス中部のクレルモンで生まれました。幼い頃から数学や自然哲学に秀でており、教育熱心であった父親は彼に多くの知識を吸収させるために家族でパリへ移住し、一流の数学者や科学者を自宅に出入りさせました。
非常に早熟の天才であり39年の短い生涯で有名な「パスカルの定理」「パスカルの原理」等を発見した他、17歳で機械式計算機の構想や設計に着手しました。1648年に25歳で、このサンジャック塔で水銀を用いた大気圧の実験を行い、気圧が高度に応じて変化することを証明しました。
また、哲学者でもあった彼は「人間は考える葦である」という有名な言葉を残しています。
ここには元々サン・ジャック・ド・ラ・ブシュリという聖堂がありスペイン巡礼の重要な地点となっていました。(ラ・ブシュリというのはフランス語で肉屋さんを表しますが、当時この周辺に肉屋さんが集まっており聖堂の新築・改修などに貢献した為この様に呼ばれます。)しかし、フランス革命で教会は壊されてしまいこの塔だけが残りました。
この塔の上部には気象観測装置が設置されており、今もパリの気象を観測しています。
パスカルは実験をした時どんなことを考えて実験していたのでしょう。数百年経ってもこの塔が気象観測に使用されるとは思わなかったのではないかと思います。
パスカルは今の気象観測の技術を知ったら驚くでしょうか。
いや、もっとすごいことをしてしまうのかもしれないですね。
ちなみにここは最古の公共時計として以前記事を掲載した場所の近くですので、行くときは一緒に見ると良いですよ!
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先日記事にした公共大時計からかなり近いですよ。一緒に見学するのもオススメです。
Emma